照る日もあれば曇る日もある

私をたずねて三千里

わたしらしい考え

子どもの書道教室の他に大人の方向けの教室もやっている。

そこでのお話。

 

1人の生徒さんが筆を忘れた。

1本もないのではなく、使い慣れた筆だけ忘れたらしい。

なので、いつもカバンに入っている予備の筆を使っているので書きにくいという。

 

それに対しての私の返答は

「あ!ごめんなさい!検定試験の結果を持ってくるの忘れてしまった。」

だった。

 

生徒さん達はポカーンとした顔をしている。

ハッとして、「書きにくい」→「結果を忘れた」の間に連想ゲーム的なことが起きていた事を伝えた。

 

「書きにくい」

     ↓

「でも、次の検定は3月末だから、今日、慌てて書き上げなくても大丈夫だよ」

     ↓

「そういえば昨日、検定の結果が届いてたな」

     ↓

「あ!結果を持ってくるの忘れた」

 

 

この流れを説明したところ、生徒さん達は

「先生らしい考え方だね〜」

と笑っていた。

 

以前の私なら、

「え?私らしいって何?トンチンカンな答えを言っているのが私らしいの?」

と、イラっとしたり不安に思ったりしてたと思う。

 

でも、今日は

「そっかぁ。私らしいかぁ。ふふふ」

と嬉しくなってしまった。

 

人と違う私らしい部分をもっと見つけたい。

そして、それを受け容れていきたいなぁ、と

思えた出来事だった。