陰の世界
古くからの友人が出品している絵画展に行った。
私は友人の絵が昔から大好きだ。
とてもあたたかくて、人柄が感じられる。
毎年その絵画展には行っているのだが、
友人の絵以外はさらっと見て帰る。
でも、今年は違った。
ある方の作品に心を揺さぶられた。
まさに「ガツン」という感じ。
美しく幻想的な作品が多い中、
その絵に惹かれたのは、そのリアルさ。
陽の作品が多い中、明らかに陰なのだ。
その方の作品は2点あった。
鳳凰と植物。
鳳凰もただ美しいだけではなく不気味さが漂い、
植物は、私には枯れているように見えた。
私が求めていたのはこれだと思った。
陰の中には「リアル」がある。
さあ、私はどうやって「陰」を表現していく?