照る日もあれば曇る日もある

私をたずねて三千里

距離感

 友人数人と集まった。

結構、頻繁に会っている人が多い中、

1人だけ数年ぶりに会う人がいた。

 

その友人も以前は交流があったのだが、

いつの頃からか、距離が出来ていた。

避けられている?

そんな感じだった。

 

なので、他の人に会うのは楽しみだったのだが、

その友人に会うのは気が重かった。

 

待ち合わせの場所へ行って、数人と挨拶を交わす。

一瞬、その友人が来てない様で、

ホッとした自分がいた。

 

と、同時に、他の人の陰で見えなくなっていた

その友人の姿が見えた。

相手も私に気づき、満面の笑みで手を振り近寄ってきた。

 

「元気だった?」

 

本当に嬉しそうに、そう言ってくれた。

そして、私もその挨拶を心から嬉しいと思った。

 

 

その時に気付いたのだ。

多分、その友人は以前から何も変わってない。

ずっと、いい人だったのだ ( 何か変な言い方だな )。

 

その友人より優位に立ちたいと思っていた私が、

勝手に友人を遠ざけ、

自分が遠ざけたのにも関わらず、

避けられていると思っていたのだ。

 

自分の思考グセに気づき、

そのままの自分でOKと気付いたから、

優劣なんてないと気付いたから、

友人が変わったのではなく、

私が変わったのだと気付いた。

 

 

この思考グセに気づいてから、

人との距離感が変わってきている。